開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

野獣と叡智

自分を改造する時に一挙に全てをやりたくなるが、そこは堪えて冷静になり、ごく最小の致命的なところに焦点を絞る必要がある。専念すべきところ、急所である。多分、書くことの源泉に通じる、魂の懐に通じる場所だ。探究心の宿る源泉。日常の凡人としての自分をどこかで越える、普遍的で歴史的な自己存在へと移動する入り口部分にあるもの。そこでぼくはじっとしていたい。その場所から世界の動きを観察していたい。プーチンもトランプも習近平も歴史の一齣のように動く世界を(大手メディア報道を鵜呑みにすることなく)観察していたい。とにかく地球が自転している以上、動かないわけにはいかないのだから。資本と金融の自己運動に人間の叡智が勝たなければ戦争になる。日本人の叡智は米軍基地なしにやっていけるかをいずれ問われるだろう。そこをじっと観察していたい。ぼく自身の、ぼくを越える、内在的論理の規制の下で、狭い集中した視座から観察していたい。世界を観察することを通して自分を観察もしたい。