開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

いつものように書き出した

また思うがままに書こうとしている。変なことを書いてしまいそうだ。例えば、妻は女で自然に属するがぼくの方は人間には違いないが人工的な感じがする、といったことを。自分が自然のままにはどうしてもなれず、何かが頑なに邪魔をしている。世間体とか男らしさという具体的な規制ではない。例によって何となく感じるものだ。だからその正体を知りたくなる。

思想かもしれないと言ってみる。ぼくの中にこれまで影響されてきた思想家の言葉が沈殿していて、ぼくを縛っている。それがぼくを生身の男として成り立たせない気がする。とにかくそんな男なのだろう。思想というものに縛られていないと自分でない気がするのだ。めんどくさい奴なのだ。そんなぼくに妻は年がら年中付き合ってくれている。いやぼくの方も年がら年中めんどくさいわけではない。結構妻に合わせている。こないだなんか、一緒にテニスの交流会に参加して、合計6回セットをして4勝2敗だった。初めての経験だった。文字どうりパートナーを組んでゲームに勝つ経験をしたのは楽しかった。その時は思想は関係なかった。でも初めての機会を妻と一緒に持とうとした選択には、幾分思想らしきものはあったかも知れない。妻とではなく、別の女性と組むことも出来たからだ。

定年後の生活はとにかく妻と上手くやっていかなければ、Quarity of life に影響する。定年までは妻のことをあまり考えて来なかったという反省が、ある日突然に訪れた。何と言っても自分の仕事の事ばかり気にかけていた。今から思うと、ぼくのやって来た仕事なんてたいした意味はなかったのだ。