開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

定年後の哲学その2

定年退職者が哲学に優位な理由は、思索する時間が与えられているからだ。思索とは、経済的な問題や心理学を含む医学や、実用的で商業的な利益追究のための方法などの思考から離れて、自由に世界と人類と自己について何が真であるか、何をすべきかを考えることだ。別に誰からも頼まれたわけではなくて、したいからするのだ。例えば、暴力と非暴力はどう戦うのかとか、nationとstateをどのように統合するかとか、正しさの根拠は何かとか、今世界に起こっている事を根底から考えるための哲学を身につけたいと思っている。それは高齢者にふさわしい哲人のイメージを与える。哲人とは最後に結論を出す人のことだ。もし自分がそういう哲人になれたら、定年後の人生は力強く生き生きしたものになるだろう。自分の頭で考えたい、そうでなければ自分じゃない。