時々突拍子も無いことをこれまでも書いてきたが、今日もまたそんなことを書いてしまいそうだ。きっかけはNHKの朝ドラだ。その朝ドラを見た宇野常観という評論家のツイッターに反応してしまった。
舞い上がれの主人公たちが親世代のプライドを守るために次々と人生を捧げて奉仕していく展開が美談として描かれていくの、今の日本の姿そのものすぎて辛い…… 「ものづくりは正義で投資は悪」的な世界観も合わせて、ああこうしてこの国は過去の栄光に引きずられながら錆びついていくのだなと思う。
というものだ。思ったのは日本が戦争に負けて、ともかくもこれからは経済だと心底感じて突っ走ってきたのが、製造業から金融に移って今はもう先が見えていない、ということだ。宇野常観とかいう人は錆びついていくと言っているが、評論家なら先を示せと思う。投資の経済でどうなったかは知っているはずだ。ぼくはと言えば、経済から次に求めるものが広い意味での宗教だと思う。哲学といってもいい。朝ドラで言えば、くるみちゃんの「今のままで幸せ」という生き方だ。真っ当に働いて父娘が自分たちらしく生きられればそれで良し、という人生だ。くるみちゃんの元婚約相手の、助けたいという思い上がりの下にある世界観がすでに古くなっていると思った。宇野常観とかいう評論家の世界観も古くなっていると思う。良くも悪くも世界はプーチンと習近平によって「宗教的」に開かれていくと思う。日本はと言えば、経済から自国の哲学を持って早くアメリカから独立することである。