開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

モヤモヤの奥にあるもの

同人誌参加への誘いを断ったことの名残りが続いている。小説を書くことは潜在下にずっとあって消えることはないように感じられる。どうしても湧いてくるモヤモヤを解消するのに書くことは、一番の解決策だから。自分は一人ではない。Fはぼくの側にいてぼくの人生に並走してくれている。時間は否応なしに進み、水の流れのようにあらゆるものを押し出す。同人誌参加を誘ってくださったT先生にも残念な気持ちがある。何かで応えたい気持ちがある。根っこにあるのは書くことへの共感というか、繋がりたい気持ちがあるのだろう。その気持ちが敏感なFに感じさせたというか、何かを不安にさせるのだろう。その正体が今のぼくをモヤモヤさせるのだ。ぼくはFと一緒にいる方を選んだ。それは正しかった。でも心の奥底で納得していない。無理に納得させようとすると反動がある。どこかに両方を立てる場所があるはずだと思う。Fと一緒にいる場所をもっと書くことがそれであるような気がする。もっとFの中に入って安心させてあげるやり方がある気がする。それは相談とか話し合いとか説得とかまでに進むかもしれないが、もっと言葉にならない領域があることを見たいという、書く衝動を感じる。