開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

引きこもりの効用

ふと思うことだが、定年後でよかったことの一番は何気兼ねすることもなく引きこもれることではないだろうか。家に閉じこもってばかりではいけないと言われるが、閉じこもりが快適なうちは良いのではないかと思う。思いっきり内面の自由に冒険してみても良いと思う。一冊の長編小説に耽溺できるとしたら、何よりの快楽だと思う。いつ頃か、そういう快楽は味わえなくなってしまった。科学は人類が到達した目覚ましい成果だけれど、失ったものも大きいと思う。人間は科学に頼って生活することはできない。もとより愛を科学的に説明したら何の味もないだろう。自由だって合理的ではない。ロシア人や中国人は屈辱に黙っていない。先ごろバイデンはプーチンがいいと言ったことがよい筈がないと語ったらしい。その途轍もない傲慢さにぼくは久しぶりに怒りを感じた。話し合いこそが唯一の解決の道とは思っていないらしい口ぶりにアメリカの傲慢さを感じる。プーチンは怖い男で決して味方するわけではないが、屈辱を与えてはならない男の一番な筈だ。変なところへ話がズレたが、世間とは違う考えを持てるのも引きこもりのせいかも知れない。世間と違いすぎるのも問題ではあるが。