開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

おかえりただいま

テニススクールから帰ってきて、

まだ身体に運動した後の余韻を残して、

ぼくにただいまと言った君は

少女に帰っていて、無邪気だった。

ぼくは目で君を抱きしめようと思った。

肌は滑らかで引き締まって丸かった。

そんなことは何年振りだろう。

いや初めてかも知れない。

初めてのように、

新鮮な発見はその都度初めてのような気がする。

君はもっと自分に興味を持って自信を持つべきだ。

あまり持ちすぎると困るけどね。

長いあまり変わったことも起こらない日常だけど、

具合の悪いことだけ突然怒ったりするけれど、

今は快調だから君の健康は何よりのプレゼントだ。

とにかくやるべき事は

正面から小さく確実に、やりましょう。

ぼくの気持ちも君を支えているだろうか。