テニススクールから帰ってきて、
まだ身体に運動した後の余韻を残して、
ぼくにただいまと言った君は
少女に帰っていて、無邪気だった。
ぼくは目で君を抱きしめようと思った。
肌は滑らかで引き締まって丸かった。
そんなことは何年振りだろう。
いや初めてかも知れない。
初めてのように、
新鮮な発見はその都度初めてのような気がする。
君はもっと自分に興味を持って自信を持つべきだ。
あまり持ちすぎると困るけどね。
長いあまり変わったことも起こらない日常だけど、
具合の悪いことだけ突然怒ったりするけれど、
今は快調だから君の健康は何よりのプレゼントだ。
とにかくやるべき事は
正面から小さく確実に、やりましょう。
ぼくの気持ちも君を支えているだろうか。