開界録2019

ぼくの生きている実人生に架けられている「謎」を知ることから、一人で闘う階級闘争へ。

「界」から「連」へ

定年退職して70歳の人間がどう生きるかを自問し、地域の読書会に参加しながら公共的に生きる方途を模索してきた。この前の野々市市図書館協議会での自己紹介で、読書を通じて意見を聞き合うつながりを作っている、と挨拶したが、それをもっとしっかり自覚したいと思いブログに臨んでいる。自分の頭で自分なりに言葉で表現したい、言葉にして裏付けとなる観念に通じたいと思う。それを漢字一字で表すなら、「界」と「連」だ。「界」はあらゆる環境と自己との関係が開いていく場所であり、「連」は関係の人間的交流、つまりコミュニケーションだ。「界」から「連」へと表現することで、個人から社会人への流れを意識化することを意味する。そこに河に例えられる困難と平静とがある。しかしそれはともかく読書を通じて行われるのだから、共に時代を生き、歴史的な流れに沿うしかない必然にはある。その必然を読み解き、「界」から「連」への自由な流れを 作っていきたい。